屋外の家庭用サウナ価格相場と維持費：安いサウナの注意点も徹底解説

屋外サウナの価格帯：どれくらいが相場？

屋外設置型の家庭用サウナを検討している方にとって、気になるのが価格ではないでしょうか。

まず、家庭用サウナといっても、構造・材質・熱源・設置方法によってその種類は多岐にわたり、価格にも大きな幅があります。

以下では、代表的な屋外サウナの種類ごとに、おおよその価格帯をまとめました。

このように、簡易テントサウナは比較的安価に手に入りますが、機能や耐久性は限られており、外部の天気や気候に影響されやすいため、安全面では他のサウナより欠けています。一方、本格ログサウナは高価で断熱性や耐久性に優れ、長く快適なサウナ体験を提供できますが、「建築物」とみなされるため、建築確認申請が必要になるケースがほとんどです。

そのなかで、バレルサウナは比較的手頃な価格で、本格的なサウナ体験を楽しめる点が魅力です。

また、ほどんどのバレルサウナは面積が10平方メートル以下であり、防火・準防火地域以外での設置（増設）は、建築確認申請が不要です。

サウナの価格を左右する要素は、主にサウナの大きさ・材質・熱源のスペック・メーカーなどが挙げられます。大きなサウナは材料費や施工費がかさむため、価格が高くなる傾向があります。また高品質な木材を使用していたり、高度な温度制御機能が搭載されている熱源も、価格が高くなるでしょう。

安価なサウナは初期費用を抑えられるメリットがある一方、機能性や耐久性が劣る可能性があるため注意が必要です。特に、頻繁な雨漏れや木材のひび割れ、断熱不足による温まりにくさなどのトラブルが発生しやすく、結果としてサウナ体験の満足度を大きく下げてしまうリスクがあります。特に海外産の輸入サウナ製品では木材・ヒーターのまま輸入され、国内でのサポートや修理が受けにくいといった懸念もあります。

購入前に、サウナのサイズ・材質・機能を確認し、自身のニーズや予算に合ったサウナを選びましょう。

価格を左右する要素とは？

家庭用屋外サウナの価格を決める要素は複雑に絡み合っています。購入を検討する際、コストパフォーマンスを最大限に高めるためには、これらの要素を理解することが必要です。

価格の相場は、サウナの大きさ・材質・熱源のスペック・設置費用など、さまざまな要素によって変動します。以下に要素をまとめました。

まず、サウナの大きさです。当然ながら、収容人数が多い大型サウナは、小型サウナよりも価格が高くなる傾向があります。

次に、サウナの材質も価格に大きく影響します。たとえば、高品質な国産ひのき材を使用したサウナは、他の木材に比べて価格が高くなる可能性があります。一方、輸入材のパインなどを使用することで、価格を抑えることも可能です。使用頻度や今後のメンテナンスを考えると、耐久性の高い材質を選ぶことで、長期的なコストを抑えられます。

ストーブの設置費用もそれぞれ種類によって異なります。

• 薪ストーブの場合：屋外排煙のための煙突工事が必須です。
• 電気ストーブの場合：出力に沿った電源（単相200Vまたは三相200V）、十分な契約アンペア数が必要で、電気工事費用が発生します。
• ガスストーブの場合：ガス会社による接続・検査が必要で、配管工事が必須です。

また、設置場所や設置工事の難易度も価格に影響します。たとえば、既存の建物内にサウナを設置する場合と、庭を整地してサウナを設置するための基礎工事（コンクリート）では、設置費用も大きく異なる可能性があります。

これらの要素を考慮しながら、予算やニーズに合ったサウナを選びましょう。価格だけを重視すると、品質や機能面で妥協が必要になる場合もあります。

材質

安価な木材を使用していると、腐食や劣化が早く、耐久性が低くなります。高品質で耐久性のある木材（国産ひのきなど）を使用しているか確認しましょう。

断熱性

断熱性が低い場合、温まるまでに時間が必要です。また、温度が維持しにくく、光熱費が高くなります。断熱材の種類や厚さを確認し、高い断熱性能を持つサウナを選びましょう。

安全性

海外産のサウナは板材を貼り合わせたで使用する接着剤は有害な化合物が含まれるかどうかが不明なため、高温環境下で未知接着剤を揮発して健康被害のリスクも懸念されます。

国内でPSE認証の取れた電気ヒーターであるか、安全基準を満たしているか確認し、信頼できるメーカーや販売店から購入しましょう。

機能性

サウナストーブの性能が低いと、温度が上がりにくく、快適なサウナ体験ができません。サウナストーブの出力や機能性を確認しましょう。

信頼性

特に、低価格サウナ（本体価格：20～30万円台～／総額100～150万円程）をうたうサウナ業者の一部から製品を購入された方より、以下のようなご相談をいただくケースが増えています。

• 前金（100％）で代金を支払った後、急に担当者の連絡レスポンスが悪化
• 納期から大幅に遅れる（予定日から半年・1年以上）
• 購入した製品の仕様とは別の製品が届いた
• 返金催促や解約通知書を出しても、返事がこない
• 返金の和解が成立したが、その返済期日に返金がされない

価格は大切な要素の一つではありますが、残念な結果を招き、泣き寝入りする事態は絶対に避けて頂きたく、ご購入前に必ず情報収集をしてください。

相場よりも極端に安いサウナには、上記のようなリスクが潜んでいる可能性があります。購入前にしっかりと下調べを行い、長期的な視点でコストパフォーマンスを考慮することが大切です。初期コストだけに重きを置かず、安全性や機能性、維持費なども含めた総合的な判断を行いましょう。